外資系には転職者が多い?平均の回数は?頻度は?
今回は、外資系に興味がある方が気になる話題。
(実際、外資系人事である私自身が、外資系に興味がある知人からたまに聞かれる話題です)
ズバリ、外資系では転職が多いのかどうかについて解説します。
外資系では転職が多い!でも一部の人はずっといる
結論から言えば、外資系では転職者(他社から転職してきた方)が多いです。
もちろん、逆に転職して他社に行ってしまう人も多いので、純粋に転職が多い環境だと言えます。
しかしながら、「外資系=転職者しかいない、ほぼ転職経験あり」とは言い切れません。
特に大手、特に新卒採用をやっている外資系大手企業では、新卒からずっといる人もいます。当然ですが、この方々の転職回数はゼロ回です。
また、新卒採用はしていなくても、社会人2~3年目で転職してきて、その後はずっと同じ外資系にいるという人もいます。
外資系に転職はつきものではあるのですが、全員ではないという事ですね。
外資系の転職回数は人と職種によるが、4~5回くらい
転職が多いと一口に言っても、具体的にはどのくらいなのか?というのがありますよね。
先ほども書いた通り、少ない人は転職回数0回です。
新卒で外資系に入った人とか、あとは日系企業に新卒入社したんだけど外資に買収されて吸収合併で社員になった人とかですね。
多い人だと、10回を超えています。別に珍しいことでもなく、外資系では、普通にいます。
次の「頻度」のところで書きますが、外資系では通常では考えられないようなハイペースで転職している人もいます。
平均で言えば、年齢にもよりますが・・・
例えば40歳ぴったりだとすると、4~5回くらいでしょうか。少なくとも、通常の日系企業よりは多いのではないかと思います。
あとは、転職が多いかどうかには職種という要素も関わってきます。
例えば、外資系製薬会社とかだと開発部門の方とかは転職が多くはないです。その会社でしか通用しない専門性で勝負していることも多いので。
逆に、いわゆる「文系」っぽい仕事では転職が多発します。コーポレート系、本社系は他社に行っても同じような仕事ですので。
ちなみに、人事の転職も多いです。
外資系の転職頻度は2~3年に1回。数か月ペースという人もいる
外資系の転職頻度は、おそらく「平均すると2~3年に1回ペース」なのでは?という感じです。
ただ、最初に入った会社だけはそれよりも長い(5年とか、10年とか)、という人も多いです。
外資系を渡り歩いているタイプの人で、同じ会社に4~5年いると「かなり長くいるな」と思います。
逆に、1年で転職した場合には、さすがに「合わなかったのかな?少し早かったな」と(外資系であっても)思います。
ただし、外資系では異様に転職ペースが速い人というのもいます。
私が知っている人だと、3か月、3か月、6か月、6か月・・・という転職ペースの人がいました。(これ、人事の人です)
最初の「3ヶ月」の前には何年もいた会社があったようなので、ずっとこのペースというわけではないのですが。
さすがに、この例のように転職が「数か月に1回」ペースになってくると、外資系であっても(悪い意味で)転職が多すぎてレアになってきます。
こうなると、やや社格の劣る外資系に転職せざるを得なかったり、職種によりますが慢性的に人不足の「総合系外資コンサル」を挟まないといけなかったりします。
外資系で転職が多い人の傾向
この項で書くことは、外資系のビジネスパーソン全員には当てはまりません。
あくまで傾向として聞いてください。
人事として見ていて、外資系で、なおかつ転職が多い人の傾向はあります。それは、以下の通りです。
- 上司を非常に重視する(媚びを売る、まで行く人も多い)
- 表面的には良い人
- 長期的な人間関係を構築するのが苦手。あまり古くからの友達が多いタイプではない
- 他人の悪口が多い(だから長期的に上手くやれないのかも)
- 人生において仕事の優先順位が高い
- いつも転職を考えている
- 仕事はある程度出来る。特に短期的成果を出すのが得意
- 役員やマネージャーでいうと、人間的な深みがあるマネージャーは少ない
ずっと外資系を渡り歩いている人には、上記のような傾向があります。
正直、悪い点が多めになってしまいますが、外資系にいる人ならある程度は同意してくれると思います。
私は日系企業にもいましたが、人として付き合っていて気持ちが良いのは、圧倒的に日系の人でした。
当然ですが、これは個人差がすごく激しいです。
上記のような人ばっかりだったら、私も外資系から脱出してますし、こんなブログ書きません(笑)
逆に、外資系ですごい人になると、こんな感じのスーパーマン、スーパーウーマンもたまにいます。
だいたい、すごい速さで出世します。ある意味、外資系は正当ですし、結局は人によるってことですよね。
- 上司を非常に重視する(ただし間違っている場合には直言もいとわない)
- 表面的にも中身も良い人
- 長期的な人間関係を構築するのが得意。基本的に周りの人を惹きつける
- 他人の悪口を言わないというポリシーを持っている
- 仕事は超人的に出来る。常に数手先を見越して動いている
- 人間的に深みがありすぎて、「苦労してこられたんだろうな」と思わせる
まとめ
今回は、外資系人事から見た「外資の転職の多さ」について解説しました。
特に最後の項(外資系で転職が多い人の傾向)は会社による差や個人差が激しいですが、それ以外についてはだいたいどこの外資系でも同じだと思います。