外資系転職で年収アップが簡単に出来るのはなぜなのか?理由は4つ
ピコ太@外資系人事です。
外資系に転職すれば、業種や職種そのままで、年収が上がる。
これは良く言われていることですが、本当なのか、気になりませんか?
結論から言えば、本当です。現役の外資系人事として断言出来ます。
今回は、外資系転職で年収アップが簡単に出来るのはなぜなのか、書いていきます。
結論
最初に結論を言ってしまうと、外資系の給与が高い理由(=外資系に転職すると年収アップする理由)は以下の4つです。
- 外資系企業には知名度がない会社も多く、給与を出さないと人が集まらないから
- 外資系グローバル企業の一部は本国の給与がバカ高く、その報酬水準に引きずられているから
- 英語が話せて仕事ができる人材は限られているため、希少価値が高いから
- 外資系は給与の設定を個人ごとに柔軟に運用しているから
それぞれ解説していきますね。
外資系転職で年収アップが出来る理由①:知名度がないから
外資系企業と聞くと、マイクロソフト!グーグル!スターバックス!マクドナルド!と、有名な企業が多いように見えます。
しかしながら実際には日本人の99%が全く知らないような外資系企業もたくさん日本に進出しています。(例えばwebastoとか。知ってます?)
こういう会社にはネームバリューがなさ過ぎるので、人事からしてもある程度「カネとポジションで釣るしかない」のです。
そうでないと、仕事ができる良い人が採れないんです。
特に、後ほど述べるように「英語が話せる上に仕事ができる人」を求めてしまうと、なおさら採れないんです。
外資系に来てくれる人はお金が一つのモチベーションになっている人も多いので、知名度が低いなら報酬は最重要です。
外資系転職で年収アップが出来る理由②:本国の給与がバカ高く、引きずられるから
グーグルの知名度はめちゃくちゃ高いです。
そして、グーグルは、給料が高いです。
こう聞くと、「あれ?外資の給料が高いのって、知名度がないからなんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし、グーグルの給料が高いのは、知名度とは別の理由です。
グーグルなどの外資系企業は、本国の給与制度を物価などでスライドして他国の支社に使っているのです。
この影響で、日本の支社(日本法人)の給与も高くなるのです。
これはエグゼクティブ専門のヘッドハンターから聞いたので間違いないのですが、本国のグーグルやアップルには、マネージャーでなくても年収3000~6000万円を稼ぐエンジニアがざらにいます。
この報酬制度に引きずられているので、グーグルやアップルでは、日本法人でも年収6000万円くらいでマネージャー(※役員とかじゃないです)をしている人は普通にいます。
本国の給与がバカ高い場合(=多くは米国系企業。欧州系企業はそうでもない)、日本法人も年収は高くなるのです。
外資系転職で年収アップが出来る理由③:英語人材は限られるから
すでにちょっとお話しましたが、英語が話せる人材は限られます。
当サイトは「英語が話せない人でも外資系転職で年収アップする方法」と言うコンセプトですが、外資系企業では日系企業より英語が必要になる可能性が高いのは間違いないです。
ですから、外資系の人事は英語が出来る人を選考で加点評価しますし、英語が必須なポジションではビジネス英会話ができる人を探します。
そして、ご存知の通り日本人の多くは英語があまりできないので、そういう人はレアなんです。
レアな人材の価値は上がり、獲得競争も激しくなる。
そして、獲得するためにはやっぱりお金も重要になってくる、というわけですね。
外資系転職で年収アップが出来る理由④:外資は年収設定が柔軟だから
極めつけは、日系大手より圧倒的に柔軟な年収設定です。
日本企業だと、この役職や等級の人に払えるのはここまで、というレンジが狭いことが多いです。
例えば、課長クラスだと1100万~1300万円、とか。しかも、このレンジをかたくなに守る(例外を設けない)会社も多いです。
この場合、現在1500万円の人には、年収を下げて入社してもらわないといけませんので、普通は採れません。
よって、「1100万~1300万で喜ぶ人しか採用できない」ということになります。
一方で、外資は非常に柔軟な報酬レンジの考え方を持っていることが多いです。(※全てではありません)
そもそもの報酬レンジの幅が、同一等級であっても「1100万~1600万」程度には広いことが多いですし、例外を認めることも多いです。
よって、ここまでお話した①~③の理由による年収のアップを、その柔軟な報酬制度によって実現させてしまうのです。
これが、外資転職では年収アップしやすい理由です。
まとめ
今回お話してきた理由から、「外資系は給料が高い」ことは都市伝説ではありません。
同じ能力・専門性の人がこなせる仕事や、同じ仕事内容であれば、実際に外資系企業の方が年収が高い場合が多いです。
ちなみに、この日系と外資系での給与の差額は「外資系プレミアム」なんて言われています。