英語が出来ないなら外資系スタートアップへの転職は辞めた方がいい
当サイトは、「英語が話せない人でも、意外と外資系おすすめだよ」ということを伝えたくて始めたものです。
以下の記事に書いた通り、外資系でも、意外と英会話は使わないことが多いので。
しかし、当然ながら「がっつり英語を使う外資系」も存在します。
そういった外資系では、日本人のイメージする「ザ・外資」的な英語コミュニケーションが繰り広げられます。
それはなにか。別の記事でご紹介したLinkedInなどではたまに求人を見かけるのですが、それは「外資系スタートアップ」です。
というわけで今回は、外資系スタートアップと英会話をテーマにお話していきます。
※本記事では、外資系スタートアップが日本に進出したばかりで立ち上げ中の環境を想定しています。
結論
結論から言えば、外資系スタートアップは(英語が話せない人にとって)最も危険なため、おすすめしません。
私の知る限り、外資系スタートアップほど英語が飛び交う環境はないです。
この記事で警告したかったことは言ってしまえばこれだけなのですが、理由が気になる方は続きを読んでいただけると有難いです。
英語が出来ないなら外資系スタートアップへの転職は辞めた方がいい理由
英語が出来ないなら外資系スタートアップへの転職は辞めた方がいい理由は、以下の通りです。
- 本国主導で立ち上げの時期は、本国とのコミュニケーションが多いから
- 本国主導で立ち上げの時期は、ある意味「上層部の外国人」しかいないから
- 最初らへんのスタッフが「日本人だけ」になることは稀だから
それぞれ簡単に解説しておきますね。
本国主導で立ち上げの時期は、本国とのコミュニケーションが多いから
スタートアップに限らず、外資系企業が新たに日本法人を立ち上げる時期は、本国主導で行われます。
つまり、本国とのビデオ会議が毎日のようにある環境なんですね。そしてそれは、当然のように英語です。
この時期に英語が話せないと言うのは、チームに貢献できないという事です。
「外資系で英語を使う企業、使わないで済む企業の特徴」に書きましたが、きちんと日本法人の規模が大きくなったら分業が出来ます。
階層もちゃんと出来るので、英語を必要としない(話せなくてもOKな)スタッフも増えるのですが、立ち上げ期は違います。
本国主導で立ち上げの時期は、ある意味「上層部の外国人」しかいないから
日本法人を、日本人の適任者だけで立ち上げる。
そういうケースもないとは言いませんが、通常はそうはなりません。日本に来て、めっちゃ引っ張るリーダーが必要です。
通常、日本法人の立ち上げ時期には、本国からわりと優秀な人たちがやってきます。
つまり、日本法人の社長や役員などの上層部は外国人で、なおかつ日本に赴任してきていることが多いです。
しかも、立ち上げ時期なのでスタッフは多くありませんから、誰もが社長や役員と話す機会があります。
大きな日本法人だと、社長や役員は外国人(expats:赴任者)であることが多いです。
これは小さな日本法人でも変わらず、社長や役員以外の日本人スタッフが非常に少ないという事が違いになります。
回りくどくて申し訳ありません。
つまり、外資系スタートアップは、「周りが偉い外国人ばっかりなので、高い英会話能力を求められがち」ということです。
最初らへんのスタッフが「日本人だけ」になることは稀だから
本国とのWeb会議や電話会議が英語なのは仕方ないし、日本法人でも上層部が英語話者であることは仕方ない。
ならばスタッフくらいは日本人なのか、といえばそうとも限りません。
間違いなく(あなたのような)日本人も雇いますが、日本に住んでいる外国人も雇います。
会社におけるリージョン(地域)の切り分け方によっては、韓国人や中国人、シンガポール人、インド人あたりとWebミーティングしながらすすめる羽目になることもあります。(※この方々との共通言語が、英語だけなので・・・。)
結果として、社内で「英語じゃなくてもOK」というミーティングや場というものがなくなるんですよね。
まとめ
外資系スタートアップと一言で言っても、日本法人の立ち上げ方は各社異なります。
よって、今回話してきたことは、ある意味で「一例」にすぎません。
とはいえ、外資系スタートアップに関わったことのある方なら、外資系大企業より外資系スタートアップの方が英語をめっちゃ使う、とは思っているはずです。
実際に外資系のスタートアップで働いている方(USスタートアップのカントリーマネージャーKensukeさん)のコメントを引用しておきます。
前回のブログで、外資IT系 ”大” 企業の営業職などでは英語はあまり使わないと書きましたが、スタートアップの日本法人だと実際どうなのか?簡単にお伝えしたいと思います。
「It depends!」(場合による、会社による、役割による)というのが本当のところですが、少なくとも数十人規模まではそれなりに英語力が必要(以下略)
というわけで、やはり会社が一定規模になるまでは英会話力が必須です。
英語が苦手な方であれば、外資系のスタートアップはおすすめしません。外資は外資でも大手にしておきましょう。