外資コンサルでは意外と英語を使わない理由

  • 外資系コンサルに転職してみたいが、英語は苦手
  • 外資系コンサルに行くにあたって、オンライン英会話は必要か知りたい
  • 外資系コンサルではあまり英語を使わないと聞いたが、本当か気になる

 

上記のように考えている方向けの内容です。

 

当サイトは、英語が出来ないけど外資系に興味がある、という(私のような)方のために書いています。

今回は外資系の中でも、外資系コンサル(戦略、総合、会計など)について解説します。私は外資系コンサルの在籍経験もあるので、中の人の経験談だと思っていただいて大丈夫です。

 

外資系コンサルでは意外に英語を使わない理由

結論から言えば、普通の人が外資系コンサルに転職した場合、意外と英語は使いません

なので、外資系コンサルを志した、または外資系コンサルに内定したからと言って、あわててベルリッツに通ったりビズメイツ(オンライン英会話)を始めたりする必要はないです。

 

結論としては以上なのですが、その理由も述べておきます。その理由は、大きく分けて2つあります。

  1. 日本で成功している外資コンサルでは、顧客のほとんどが日本企業だから
  2. 英語が話せない場合、英語を使わないプロジェクトに入るから

 

日本で成功している外資コンサルでは、顧客のほとんどが日本企業だから

戦略系だろうと、総合系だろうと、日本に進出して成功している外資系コンサルでは、顧客のほとんどは日系企業です。

そして、外資系コンサルであっても、日本オフィスでの日本人比率(同僚・チームメイトの日本人比率)は95%を超えます。

 

つまり、顧客との打ち合わせも、同僚との打ち合わせも、基本的には日本語になるのです。

ボストンコンサルティンググループやアクセンチュア等、日本で成功し、拡大しているコンサルティングファームは、「外資系で英語を使う企業、使わないで済む企業の特徴」に書いた「英語を使わないで済む企業の特徴(下記)」を完全に満たしているのです。

  • 顧客が日本人または日系企業である
  • 日本法人の規模が大きい
  • 日本法人の歴史が長いか、日系企業を母体としている

 

英語が話せない場合、英語を使わないプロジェクトに入るから

先ほど申し上げた通り、外資系コンサルティングファームとはいえ、顧客のほとんどは日本企業や日本にある外資系企業(=ほとんど日本人)です。

 

とはいえ、外資系企業の日本進出を日本オフィスとして支援するプロジェクトや、外資系の赴任者マネージャー(日本にいる外国人)からのプロジェクトも当然あります。

そういったプロジェクトでは、顧客が外国人であるため、非常に高い英語力を求められます。

 

ただし、そういった英語が必須なプロジェクトの多くは、帰国子女や赴任経験者、留学経験者、英語が得意な人材のどれかに割り当てられることが多いです。

あまり多くもない「英語必須」のプロジェクトに、わざわざ「純ジャパ(普通の日本人)」に英会話を頑張らせて参加させるメリットは、ファームにもありません。

 

詳しく説明しましたが、一言で言えば「英語が話せない場合、英語を使わないプロジェクトに入るから心配ない」ということです。

 

英語を使う外資系コンサルの特徴

ちなみに、外資系コンサルの中でも英語をよく使うファームというのはあります。

たとえば戦略コンサルでいえば、マッキンゼーは英語をよく使いますが、ボストンコンサルティンググループ(BCG)では英語をあまり使わないプロジェクトが多いです。

 

この違いは何かと言えば、日本での成功の度合いです。

 

日本マーケットで成功していれば、日本企業のクライアント(顧客)が多いため、日本語での仕事になります。

日本のマーケットに食い込めていない場合、本国であるアメリカ等からの「おこぼれ」を日本オフィスがもらう形になるため、欧米企業の日本進出サポートばかりをやることになります。

 

当然ですが、この場合、使う言語は英語になりがちです。

英語が苦手で、あまり鍛えたくもない場合、「日本で成功できておらず、日本と外国の橋渡しをやっている」企業はやめましょう。

 

見分け方としては、日本での採用の活発さや人数規模を見ればOKです。

私の知る限り、戦略ならBCG、総合・会計ならアクセンチュアやデロイトは日本語ばかり使うことになりがちです。

 

日本で入社しやすいファーム(≒それぞれの分類での大規模ファーム)は英語を使わないことが多く、入社人数が少ないファームは英語の使用頻度が高いのです。

 

外資系コンサルでも、出世したいならビジネス英語が必要

最後に、外資系コンサルで出世していきたいならビジネス英語は鍛えましょう。

 

多くのコンサルティングファームでは、マネージャー(※ファームによって呼び名は異なる)への昇格要件として、ベルリッツ等での英会話テストで一定の点数を取ることを義務付けています。

(※TOEICなどの意味のない指標は使われておらず、ビジネス英語のレベルを問われることが多いです)

 

逆に言えば、修行の場として2~3年だけコンサルティングファームに在籍するつもりなら、英語は捨ててもOKです。

 

まとめ

外資系コンサルでは、内部での出世を目指さない限りあまり英語は必要ないです。

もちろん望めばグローバルプロジェクトに参加も出来ますが、少なくとも英語力を心配する必要はないでしょう。

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